治療にあたりまず行うのは、食事療法です。食塩摂取量を1日6g未満(即席麺や梅干し、塩鮭など塩分の多い食品を控える)とし、栄養バランスのとれた食生活を行います。野菜や果物はカリウムが含まれており、利尿作用があるので、塩分を排出してくれます。次に適正体重を維持することに努めます。肥満は心臓の負担になります。適正な体重(BMI25未満)にし、常に適度な運動(1回30~60分以上、週に3回以上の有酸素運動)を継続的に行ってください。このほかにも、飲酒・禁煙、睡眠や休養をしっかりとることも必要です。
また、医師から薬を処方されたら、指示通りにきちんと服用してください。治療薬に用いられる主な薬剤は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、カルシウム拮抗薬、利尿薬、β(ベータ)遮断薬などです。症状によっては、いくつか組み合わされて処方されることもあります。



